2022年 JOLCOマーケットの動向調査
2021年度の市場規模は2,417億円(出資金額)、101件(販売件数)と推計
供給不足のため市場規模は縮小、投資家ニーズは旺盛に反転
- 2021年度のJOLCO市場は2,417億円(前年度比6%減)、101件(同4.7%減)と推計。投資家需要は旺盛に反転、依然として航空機分野は低迷を続けるが、船舶分野の拡大で下げ幅縮小
- 組成案件は航空機、船舶分野共に欧州に集中し競争が激化。2021年度を底に2022年度以降は緩やかに回復と予測し、2022年度は2,942億円、128件と見込む
航空機分野のシェアは60%前後に低下、船舶分野は30%台へ拡大と予測
- 2021年度は航空機分野が1,566億円、船舶分野が649億円と推計
- 従来80%近いシェアを占めていた航空機は、コロナ禍の影響で2019年度に66.5%に縮小。2021年度も64.8%に低下、今後も60%前後で推移
- 航空機分野は2022年度以降、船舶分野は2021年度以降に増加基調と推計。特に船舶分野はシェアを伸ばし30%台に拡大すると予測
カーボンニュートラル達成に向けた現況下、長期的に船舶分野はネガティブ、 航空機分野は投資家への啓蒙活動に注力しポジティブに
- 我が国の発電電力量は減少を続け、2020年度の20%弱から2030年度の再エネ電源構成は40%弱を政府目標としている中、輸入に頼る石化エネルギーの比率は減少を続ける
- コロナ禍で堅調な海運業界も世界的なカーボンニュートラルの取組みの進展で、海運輸送量が減少すると予測し将来的には船舶分野はネガティブと見る
- 航空機分野は、投資家への啓蒙活動如何で、JOLCOが経済合理性にプラスαの要素として「ESGに貢献する投資」としても注目を集めるのではないかと推察する
リサーチ要綱
〇対象:JOJCOを扱うリース会社、専業会社など約10社
〇期間:2022年4月
〇方法:専門研究員による対面取材、オンライン取材
※JOLCOとは、一般的に航空機、船舶、コンテナ等を対象とした日本型オペレーティングリース(JOL)のうち購入選択権(Call Option)が航空会社などの賃借人に付与されたもので、匿名組合が金融機関からの借入金と複数の中小企業など(投資家)からの出資金で資金調達して航空機などを購入しリースするもの。投資家には、出資から生じる計画納税が可能となる延税効果のある金融商品である。
※本JOLCOマーケット調査は、可能な限りJOLの出資金を除いて集計したが、一部含まれるものもある。
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-業界動向について解説を加えていますので、概要を把握するのに役立ちます-
•体裁:A4判、8ページ
•内容:前掲の「JOLCOの出資金額(市場規模)」、「JOLCOの販売件数」、「分野別構成比の推移」、「分野別市場規模の推移」の4つのグラフに加えて、
【マーケット動向】、【分野別の動向】、【課題と展望】について少し詳しく記述(3,000文字程度)。
そのほか、JOLに関する3つの参考データ(グラフ)も掲載。
-JOLCO+JOLの出資金額、JOLCO+JOLの販売件数、航空機のJOLCO+JOLの出資金額構成比-
※JOLの数値は、JOLCOを扱う企業のみで推計しているため、業界全体の数値ではありません